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≪至福の30㏄≫ HAZELBURN Aged 12 Years ヘーゼルバーン12年

オールドボトル、限定ボトル、レギュラーボトルを問わず美味しかったウィスキーを気ままに紹介、テイスティングする企画。30㏄で広がる非日常の世界をご紹介します。

第4回 HAZELBURN Aged 12 Years    ヘーゼルバーン12年

ピート香は多くの人を魅了しています。ピート香が比較的強いアイラモルトが人気を呼び、強烈なピート香をうりにしたボトルも発売されています。
ピート香とは、
心地よいスモーキーフレーバーのことで、製造工程で使用される燃料のピートに由来します。ピートとは、植物などが堆積して炭化した泥炭で、製造工程でウイスキーの原料となる大麦を乾燥させる際に乾燥させたピートを焚くと独特なフレーバーが添加され、スモーキーフレーバーが効いたウィスキーが完成します。
「ピート香が強いウィスキーを好んでいると『強ければ良し』といった単純な志向になってしまいますよ」と、ある親しい元バーテンダーに進言されたことがあります。ピート香はウィスキーの風味を方向づける一つの要素ではありますが、ウィスキーの本質ではないと言いたかったのでしょう。私も賛成です。
では、
スモーキーフレーバーを添加しないウィスキーはいかなるものか―。今回はヘーゼルバーン12年をご紹介します。 

ヘーゼルバーン12-0046

ヘーゼルバーン銘柄は大麦を乾燥させる際にピートを焚かずスモ―キーフレーバーを添加しません。加えて蒸留を3回繰り返してアルコールの純度を高めるトリプルディスティルドを採用するなど、非常に丁寧な手法でウィスキー本来の風味を最大限引き出そうとしています。

ヘーゼルバーン12-0048

ヘーゼルバーン銘柄の中でも、12年はシェリー樽のみで熟成。アルコール度数は46%。色は琥珀色。ドライフルーツやチョコレート、バニラなどの甘いアロマが豊かです。重厚感はないものの芳醇であり軽やかでスムースな飲み口が楽しめます。繊細で香り高い、女性的なウイスキーに仕上がっています。

ヘーゼルバーンはスプリングバンクが所有する銘柄で、中庸なピート香をつけたスプリングバンク、強いピート香が特徴のロングロウの2銘柄とともに、1つの蒸留所で生産されています。

ピートの強さ 弱い   ≪  ふつう   ≫  強い
銘柄   ヘーゼルバーン スプリングバンク  ロングロウ

スプリングバンク蒸溜所のレンジの広さに感嘆します。

ちなみにヘーゼルバーンはキャンベルタウンに実在した蒸留所名です。その昔、ニッカの創業者、竹鶴政考がスコットランド留学中に実習をしたことでも有名な蒸留所です。

次回はその竹鶴が創業したニッカのフロム・ザ・バレルをご紹介します。

文/写真=アライサトシ

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