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≪至福の30㏄≫ NIKKA COFFEY MALT WHISKEY  ニッカカフェモルトウィスキー

オールドボトル、限定ボトル、レギュラーボトルを問わず美味しかったウィスキーを気ままに紹介、テイスティングする企画。30㏄で広がる非日常の世界をご紹介します。

第6回 NIKKA COFFEY MALT WHISKEY  ニッカカフェモルトウィスキー

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ウィスキーのボトル名に「カフェ」。
と、いっても飲み物のコーヒーとは関係ありません。アイルランド人酒造家のイーニアス・カフェ氏(Aeneas Coffey,1780–1852) の名前にちなんで命名されました。同氏が開発したカフェ式連続式蒸溜機は宮城県仙台市の宮城峡蒸留所で現在も稼働し、今回紹介するウィスキーを生産しています。

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高さ11メートルのカフェ式連続式蒸溜機が納められた建物

現代の連続式蒸溜機はアルコールの純度を高める過程で香味成分でもある不純物を徹底的に取り除きます。そのため香り高いウィスキー作りには向いていません。一方、カフェ式連続式蒸溜機は、特許が取得されたのが1830年と、かなりの旧式。生成するアルコールは不純物を含み、単式蒸溜器のような香味豊かなウィスキー生産に向いています。
カフェ式連続式蒸留機の利点を熟知していたニッカウヰスキー創業者、竹鶴政孝は、紆余曲折を経て、1969年、自社に正式導入し、生産を開始。1999年に宮城峡蒸溜所に移設し、現在に至ります。

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アルコール度数は45%です。エイジ表記はありません。色は琥珀色。ストレートでの試飲です。
樽香とドライフルーツのような甘い香りがあります。アルコール感はないわけではありませんが、キリキリとせず、スムースで軽めの口当たりが印象的です。さわやかな甘みが口の中に広がりますが、くせがないというか、特筆するべき個性的な味はありません。余韻の中に栗、カシューナッツのような風味が残ります。

今回紹介したカフェモルトウィスキーは、大麦麦芽の乾燥、粉砕、糖化、発酵、熟成はモルトウィスキーと同じ製法を採用し、蒸溜でカフェ式連続式蒸溜機、グレーンウィスキーの製法を採用します。ウィスキー作りの常識を覆した革命的なウィスキーと言えます。

文/写真=アライサトシ

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ニッカカフェモルトウィスキー(メーカーホームページ)

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