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≪近県ドライブ≫ 大谷資料館 (栃木県宇都宮市大谷町・2016年春) 

関東甲信越の知る人ぞ知る名跡や、国際的な観光地をリポートする連載企画。
第2回は、非日常的な“巨大地下空間”が注目を集める大谷資料館をリポートします。

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凝灰岩の地層を掘り進んだ採掘場跡を利用した大谷資料館は、東北自動車道宇都宮インターチェンジから車で30分弱、のどかな田園風景に石材店が軒を並べる栃木県宇都宮市大谷町にあります。

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巨大な岩の間にたたずむ資料館はこじんまりとした印象ですが、この下には、柱を除けば東京ドームがすっぽりと収まってしまうほどの空間が広がっています。

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なんとも言えない家庭的なエントランスですが、ドアを開けると地下へと続く急な階段が現れ、来館者を別世界へといざないます。

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政府の備蓄米の保管庫としても利用されただけあって、階段を下りるにつれてだんだんと冷たい空気に包まれていきます。訪れたのは3月下旬。地下空間の気温は5度でした。

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階段が終わると突如として巨大な空間が現れます。
坑内では写真撮影は許可されていますが、撮影補助具、例えば三脚や一脚、自撮り棒などは使用禁止です。
コンパクトデジタルカメラよりも高感度でも画像が荒れない最新型のデジタル一眼レフカメラがお勧めです。

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大谷石は30cm×30cm×90cm(150kg)、24cm×30cm×90cm(120kg)などの柱状に切り出され、高い防火性と加工性から主に建築材として全国に運び出されたそうです。1919年から1986年までの間に約1000万本の石が採石され、塀や蔵、駅のプラットホームの建材として活用されてきました。アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル・ライト館の建材としても使用されています。

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坑内では、石を削った跡が壁に残り、レトロな照明が足元を照らしています。

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奥から入口付近を見上げた様子。下へと掘り進んでいる様子が分かります。
長年にわたって一本一本刻まれてきた採石の跡が波模様を成して壁全面に残っていていることが感動的です。

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大きな水たまりがありました。まるで地底湖です。

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昔は採石場がどの辺りまで広がっているのかを把握するため地上へと貫通する縦穴を掘ったそうです。
現在は縦穴から差す日光をスポットライトがわりにオブジェを効果的に配置しています。

幻想的な雰囲気をショービズ界がほっとく訳もなく、東京事変や三代目 J Soul Brothersなどの有名アーティストのPVやるろうに剣心京都大火編などの映画のロケ地などとしても大谷資料館は利用されました。

 

大谷資料館…〒321-0345栃木県宇都宮市大谷町909 TEL028-652-1232 開館時間は9:00-17:00 入館料は大人700円、子ども350円

写真/文=アライサトシ

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