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≪近県ドライブ≫ 羽黒山五重塔 修験の山にたたずむ巨大仏教建築

鬱蒼とした山林の中で静かにたたずむ仏教建築。周囲の木々と同化する“不思議な五重塔”を一目見ようと、山形県鶴岡市羽黒町にある羽黒山(はぐろさん)へと向かいました

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(Nikon D810 + AF-S NIKKKOR 24-70mm F2.8)

羽黒山は修験道の山として古くから信仰の対象とされてきました。標高414mの丘陵ではありますが、山全体が修験道の行場であり、修行者、参拝者、観光客が途切れなく訪れます。

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(Nikon D810 + AF-S NIKKKOR 24-70mm F2.8)

群馬から東北道で約5時間。鶴岡市街地からは15~20分。修行者や参拝者が寝泊まりする宿坊街を通り抜けると、羽黒山の入り口、石造の鳥居がある出羽神社(いではじんじゃ)の入口に到着します。

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(Nikon D810 + AF-S NIKKKOR 14-24mm F2.8)

修験道は古来からの山岳信仰と仏教が融合した日本独自の宗教。羽黒山も神仏を一体ととらえる神仏習合の形態をとっていましたが、明治時代の神仏分離政策で出羽神社とされました。

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(Nikon D810 + AF-S NIKKKOR 24-70mm F2.8)

参道沿いには神々を祭る立派な社(やしろ)が随所に築かれ、中にはご神体が安置されています。

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(Nikon Df + AF-S NIKKOR 50mm F1.4)

神仏分離後の廃仏毀釈運動で破壊されたと思われる地蔵も散見できます。

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(Nikon D810 + AF-S NIKKKOR 24-70mm F2.8)

鳥居から歩いて15分ほど、爺スギ(ジジスギ)と呼ばれる巨木が現れます。樹齢は1000年以上、幹囲8.25m。国の天然記念物に指定されています。

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(NIkon Df + AF-S NIKKOR 50mm F1.4)

参道をさらに進むと五重塔が現れます。昭和41年に国宝に指定されました。931年から940年の間に平将門によって建立されたと伝えられています。幾度かの修復が繰り返され、現在の塔はその建築様式から文中年間(1372~74)建てられたとされています。

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(Nikon D810 + AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8)

高さ29m。東北地方で現存する最古の五重塔は、土壁、漆喰を用いず木材のみを材料とする素木造りで、屋根はこけら葺きです。荘厳さの中にも朴訥さが感じられます。

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(Nikon Df + AF-S NIKKOR 50mm F1.4)

 樹齢1000年を超える爺スギと五重塔。羽黒山を取り巻く人々の動静を見守るように鬱蒼とした林の中で静かにたたずんでいます。

 

≪近県ドライブ≫は関東甲信越の知る人ぞ知る名跡や、国際的な観光地をリポートする企画。今回は夏休みということもあり避暑旅行を兼ねて東北地方まで足を延ばしました。

⇒≪近県ドライブ≫の記事はこちらから

 

文/写真=アライサトシ

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