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≪近県ドライブ≫ 鷹撮り!! 岩櫃山で放鷹術(ほうようじゅつ)  

 来年の干支は酉。
「年賀状用にニワトリでも撮ろうか、でもな…」と頭を抱えていた時に知人から舞い込んだ放鷹術見学会の撮影依頼
会場の群馬県吾妻郡東吾妻町にそびえる晩秋の岩櫃山麓に駆けつけました。

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 見学会は、地元の町おこしグループ「あざみの会」(山崎公一会長)が主催。岩櫃山を見上げる真田一族ゆかりの潜龍院跡地で、鷹狩り文化の保存と普及に取り組む諏訪放鷹術保存会(田龍善次郎会長・東京)の鷹匠2人が戦国武将たちも嗜んだと考えられる鷹狩りの技術を披露しました。

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 鷹よりもまず目につくのが鷹匠たちの服装でした。とにかく渋くてカッコいい。ハンチング帽に青色の首巻、濃紺の道行の下にははんてん、股引に地下足袋。へその前に下がっている籠にはタカの餌が入っているそうです。

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 登場した鷹は、オオタカとハリスホークの2羽。鷹はとても繊細な動物です。会場の環境に慣らすため、鷹匠たちは鷹を腕にとめた状態で会場をぐるぐると歩き回りました。鷹匠のこぶしの上で鷹は周辺に敵がいないか確認。順応できたハリスホークがデモンストレーションに出演することになりました。地味ですがこれも調教の一つで、鷹匠のこぶしに乗せたまま大昔は馬や人、明かりに近づけたり、町に連れ出して人に慣れさせたそうです。

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 ハリスホークは、日本名がモモアカノスリ。アメリカ大陸に分布するタカの仲間で、社会性が高く、飼育が比較的容易とされています。猛禽類飼育の入門鳥として人気があります。近年は鷹狩にも用いられるようになっています。

 放鷹術のデモンストレーションは日頃の訓練でもある「振替」と「渡り」の二部構成で行われました。

「振替」は鷹匠と鷹匠が向かい合って立ち、間を鷹が行ったり来たりする訓練です。

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タカのキャッチボールといった感じでした。飼育担当者である「据前」(すえまえ)以外の人物、戦国時代だったら城主などのこぶしにも臆せずにとまれるようにするための訓練だそうです。

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飛び立って数回羽ばたくと、スーと滑空して鷹匠のこぶしにとまります。

 「渡り」は、離れた木に留まったタカを鷹匠が呼び戻す訓練です。

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枝にとまったハリスホークは風景に同化しているようでした。

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大勢の見学者に緊張してしまったのか、呼びかけになかなか応じないハプニングも起きましたが、
鷹匠の呼びかけに応じて枝から飛び立ち、

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鷹匠さんの手元に戻りました。

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デモンストレーション後、ゲージの中に納められていたオオタカも参加者との触れ合いのため外に出されました。近くで見ると縞模様がとてもきれいです。食べているのはハトの肉です。

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この日は主役の座をハリスホークに譲りましたが、鷹匠の手に大人しく留まり記念撮影に応じているドヤ顔のオオタカは凛々しくもかわいかったです。

あっという間の撮影でしたが猛禽類ファンになってしまいました。

写真/文=アライサトシ

使用した機材
Nikon D4s+A
F-S NIKKOR400mmF2.8
Nikon D810+AF-S NIKKOR70-200mmF2.8
Nikon Df+AF-S NIKKOR24-70mmF2.8

 

 

 

 

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