COLUMNS

≪雑食読書≫  筋トレが最強のソリューションである ーマッチョ社長が教える究極の悩み解決法ー  ユーキャン発行

 

第2回「筋トレが最強のソリューションである―マッチョ社長が教える究極の悩み解決法-」

 

unnamed

筋トレ本である。

でも我々が良く知る筋トレ本とは大きく違う。一般の筋トレ本は、「こういう強度でこの期間、こんな風にトレーニングすべし。おっとプロテインは30分以内だぞ。これは米国の⚪︎⚪︎氏も実践している最新メソッドだ」てな具合に効率良く効果的に鍛えるための内容になっているものが多い。当然、憧れの体を手にいれるために読む前提なので、筋トレのもたらす効果についてはさらりと流す程度になっている。

一方でこの本は、効率的な鍛え方については触れず、ほとんどの紙面を割いて筋トレの効能を説明している。しかも、人生上の諸問題が筋トレで99パーセント解決できることを帰納的に証明しようとする。帰納的とはいっても、すべての課題は(99パーセントは)筋トレで解決してしまうことにしてしまっているので、演繹的といえなくもない。

内容は6章に分かれており、第1章:メンタルがボロボロになったあなたへ、第2章:何度ダイエットしても負けてしまうあなたへ、第3章:いつも自分に負けてしまうあなたへ、第4章:どうしても仕事で成功したいあなたへ、第5章:異性との接し方が分からないあなたへ、最後に第6章:そろそろ筋トレしたくなってきたあなたへと進む。

 

ただし、どの課題に対しても解決策は筋トレであるため、正直、全章を読まずとも最初の5ページ読めば内容の99パーセントは読んだことになる。では、この本を書棚に並べるのが意味がないかと問われると、そうでもない。

まず、自分は筋トレ好きである。暇があれば、筋トレしてみたいと思うタイプである。が、これがなかなか続けられない。仕事が忙しい、家庭が圧迫する、趣味に精を出したい、ともかく疲れる、いろいろと嫌になった、と数え切れない。そこで、この本である。

忙しい?⇨筋トレ!

家庭?⇨筋トレ!

趣味?⇨筋トレ!

疲れる?⇨筋トレ!

嫌になる?⇨筋トレ!

何かを傷つけたいなら、筋繊維だけにしろ!と強烈だ。

とりあえず、1カ月間続けてみようと心に決め、実践してみた。結果は・・・

この本の言う通りであった。ともかく最近気分がいい。これまで、筋トレ時にテストステロンを意識したことはなかったが、これも感じる気がしてきた。そして好ましい見た目の変化も訪れる。もしかして、結局人生上の諸問題などは、体が健康で気分がよく、鏡を見てまあ何とか満足できれば、それだけで解決してしまうのかもしれない、と逆に自分の課題の小ささに気付かされた本であった。

『コスパ』

定価1,200円+税。うーん、筋トレの効用は1,200円では手に入らず、それを強く促してくれる本書は当然1,200円以上の価値はある。ただし、筋トレした者にのみ、コスパがあるとも言える。この本を読んで筋トレしなけれ、知識として学ぶところは少なく、コスパは悪い。レッツ、筋トレ。

 

文=カトウ リョウ

外資系企業で働く傍ら、本と映画を独自の視点で批評する。アラフォーにして体脂肪率一桁のストイックな男でもある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

pageTop