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QOL 生活の質を高めるために 第1回 口腔の健康

人生を楽しむための土台づくり

やるべきことが多く時間の流れがはやい現代で、どれだけの人が自分自身を大切にした生活を営んでいるのか?この企画では、非日常を楽しむための前提にある「日常の充実」をテーマに扱う。生活の質を高めるためのヒントを、その道のプロフェッショナルに聴いた。

 第1回 口腔内の健康

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    講師 歯科医師 神田浩之氏

 

 Q1 健康的な生活を送るために、口の中のケアが大切だと聞きますが、どういうことか分かりやすく教えてもらえますか?

 

 先輩歯科医の努力のおかげで、虫歯は未然に防ぐという認識がだいぶ周知されました。おかげで虫歯のある子はひと昔と比べると随分減りました。

 一方、歯の重要性を他の臓器と比較して軽視する方が多いのも事実です。私たちが生きていく上で必要な食べ物を体内に取り込む器官は口です。口腔内が病んでいると、心身ともに影響しない訳がありません。きちんとモノを噛むことで内臓への負担は減りますし、認知症の予防につながると考えられています。

 また、口の中を清潔に保つことも重要です。お年寄りの死因で多いものに誤嚥性肺炎というものがあります。通常、食べ物や唾液が気道に入るとむせますが、お年寄りになるとむせる力が弱くなり、肺に唾液が入ってしまうことがあります。口の中が汚れていると唾液と一緒に菌が肺に入り込み、肺炎になるリスクが高まるのです。

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 Q2 なるほど。では口の中の健康を守るためには、具体的にどういったことに注意をすればいいのでしょうか?

 

 3〜6ヶ月に1度は歯医者に行き、自分の歯の状態を診てもらうことが大切です。痛いからすべて虫歯や歯周病という訳ではありませんし、痛くなくても虫歯や歯周病というこもあります。全ての病気同様に虫歯や歯周病も早期発見が大切です。さらに言えば、予防はもっと大事。歯医者での指導と、みなさんの心がけで虫歯や歯周病になるリスクは大幅に減少します。とにかく、若いうちから治療とケアの仕方を覚えておけば、高齢になった時に苦労しないで済みます。高齢になるほど治療は大変です。

 

 Q3 よく分かりました。ところで、私ごとで恐縮ですが、どうも歯医者は怖いというイメージがあります。行かねばならないのなら少しでも、自分にあった歯医者に行きたいのですが、どういう基準で見つけたらいいですか?
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 歯医者の良し悪しはプロでも見抜くのが難しい。私見ですが、まずは言葉を交わして、合う合わないを感じてみるのが手だと思います。治療は医師と患者、つまり人と人の信頼関係の上に成り立つものです。まずは個人的に合う合わないの確認が大切だと思います。治療方針を丁寧に説明し、事情に合わせて一緒に考えてくれる歯科医はいいと思います。

 それともう一つ。口や歯を触った時の感覚です。治療の上手い下手を決める重要な要素に丁寧さと細かさがあります。口や歯の触り方が優しい先生はきっと、相手のことをきちんと考えて丁寧に仕事をしてくれる方だと思います。会話と口腔内の触り方。この2点を基準に選んでみてはいかがでしょうか。痛くないとか、術後の仕上がりの良さとかは、言われなくても自分の感覚で分かるとは思います。

 

神田浩之氏 プロフィル

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東京歯科大卒。同大学病院、浅草医療法人副院長を経て、2007年に地元・前橋でカンダデンタルを開業。人数制限をしながら一人一人を丁寧に診る方針で、予防から虫歯治療、審美治療など歯科に関する領域は全て専門分野と自負する。日本審美学会正会員、日本口腔インプラント学会正会員、日本顎咬合会正会員、DGZI(ドイツ最大のインプラント学会)認定指導医、ADIA(アメリカインプラント学会)認定医、ISOIインプラント学会認定指導医、日本先進医療インプラント学会正会員、日本赤十字病院登録医、日本アンチエイジング学会認定医。

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インタビュアー=マツシタヤスミ
撮影=アライサトシ

 

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