オールドボトル、限定ボトル、レギュラーボトルを問わず美味しかったウィスキーを気ままに紹介、テイスティングする企画。30㏄で広がる非日常の世界をご紹介します。
第2回 「Longrow CV ロングロウCV」
ロングロウは、フルーティーな香りを特徴とし『モルトの香水』と評される銘柄「スプリングバンク」を生産するスプリングバンク蒸溜所がピートを強調してリリースしているウィスキーの銘柄です。
CVは履歴書の意味。50Lから500Lの様々なサイズのシェリーやバーボン樽で熟成された6年から14年の原酒を絶妙な割合で合わせ、ピート香と甘い香りが共存する複雑な味わいを実現しています。アルコール度数は46%。
半年前に開け、4割ほど瓶に残っているものをストレートで。
レーズンとバニラが少し焦げた香り。口に含むと香りとともにじわじわとピート香が迫ってきます。余韻が長く続き重厚な存在感がありますが、キリキリとした後味はありません。
味わいがあるシングルモルトですが、ロングロウの中ではエントリークラスの価格帯にありました。現在は生産終了となり流通する商品はめっきり見なくなりました。残念です。家にあるボトルをゆっくりと大切にチビチビ飲んでいます。
ちなみに後継商品として「Longrow Peatd ロングロウピーテッド」というボトルをスプリングバンクはリリースしています。
次回はスプリングバンクの限定ボトルSPRINGBANK GREEN AGED 13 YEARS スプリングバンクグリーン13年をご紹介します。
文章/写真=アライサトシ